スペイン巡礼の旅3 災い転じて福と成せ!

スエルテ

2008年05月17日 15:01

寝不足なはずなのに、朝は自然に5時頃目が覚めました。
安宿なので、トイレで水を流す音が全体に響きます。
こういう方が、外国を旅している感じがして好きなんだけどね。

6時にザックを背負ってオスタルを出ると、外がまだ真っ暗なので驚きました。
通りには人もほとんどいません。バルセロナは夜ちゃんと眠る街なんだなと安心しました。
夜明け前のバルセロナです、ちょっと遠いけど歩いて北駅まで行くことにします。
1時間歩くうちに、鳥がさえずり始め、車も走り出し、街がゆっくり目覚めだしました。

やれやれ、北駅に着いた。

長距離バス乗り場に行き、Huesuca(ウエスカ)行きの切符を求めると、「ウエスカ行きはサンツ駅からよ」と売場のおねえさんにそっけなく言われてしまいました。

ウッソでしょ!そんなバカな、ちゃんと日本で調べたのに!
スペイン通の友人にも確かめて来たのに~!
あ~~~ここまでせっせと歩いて来たのに~!
じゃあ、7:30のバスにはもう乗れないわけ~!!
と、しばらく嘆きモードでしたが・・・


まーいっか!とすぐ気を取り直しました。

困った時はお茶をしよう!
これは旅の鉄則と私は思っています。
まず、座って計画の練り直しです。

近くにあったバル(昼間は喫茶店、夜は酒場の役割のカフェ)に入って、カフェ・コン・レチェ(ミルクコーヒー)をたのみました。
カウンターで見ていると、常連のおじさんや出勤前のビジネスマンが次々やって来て、コーヒーや、何やらお酒を飲みながら(朝なのに!)店のおかみさんとべらべらおしゃべりしています。内容はさっぱりわかりませんが、見ているだけで、なんだか面白いのです。

落ち着いたところで、メトロでサンツ駅に向かいました。

サンツ駅で、無事ウエスカ行きバスのチケットを入手しましたが、バスの発車までまだ4時間あるので、荷物を預けてサグラダ・ファミリアまで行くことに。
ところが、メトロに乗っていたら、車両故障とかで電車は完全にストップしてしまいました。
仕方がないからその途中駅で降りてうろうろしていると、怪しい建物発見!ガウディの建築、カサ・ミラです。
ここに来るのは初めてです。しかもちょうどあと5分で開館時間、人が少しだけ並んでいました。
なんかラッキーではありませんか~♪













このアパートメントは、すべてが曲線で出来ているようで、二つと同じ形の部屋がない造りだそうです。
迷路のように入り組んでいながら、中央にはスコーンと空が見える吹き抜けがあって、いくらいても飽きないおとぎの世界でした。
思いがけずここに来られて本当に良かったです。


それから、サグラダ・ファミリアまで歩いて行き、一番眺めのいい位置から拝むように挨拶をし、またバルで生ハムの挟まったボカディージョ(フランスパン風のサンドイッチ)を食べてから、サンツ駅に戻りました。

ここから、ウエスカを経由してJaca(ハカ)まで、約5時間半の高速バスの旅です。
バルセロナの市街をぬけて、スペインのハイウェイを北に向かって走ります。途中ウトウトしながら外を見ると、いつしかすっかり田園風景になっていました。遠くに山が見えて、バスは牧草地や丘を越えてどんどん走って行くのでした。

            -つづく-


続きを読む
http://zakkaparaiso.naganoblog.jp/e109956.html





関連記事